外食におけるチェーン店と個人店プレミアムについての私論。

■外食におけるチェーン店と個人店プレミアムについての私論。
特に居酒屋の評価に於いて顕著だと思われるのですが、個人店が評価され
チェーン店などはちょっと敬遠にされる傾向にあるように思います。

私のカタギの会社でも宴会どころかちょっとした飲み会にチェーン店でも
選ぼうものなら、「センス無い」だのなんだのでたちまち炎上です。
別に毎回そうしようと言っている訳でもないのにプライドが許しません。

会社の人だけではありません。学生時代からの友人であっても例外ではなく、
学生時代にあれだけ安い居酒屋で飲み歩いた友人であっても、30代にもなる
とチェーン店に行こうとすると嫌がられます。「いい大人なんだから和民は
ねえだろ」的にこちらがたしなめられてしまうこともありました。

そんな彼らが贔屓にするのは会社の違う人に教えてもらった美味しい店とか、
食べログで高評価の店とか、とにかく個室だけしっかり作ってある店とか
まぁそんな感じの店が中心となります。

もちろんそれらの店は相応にユニークなのでしょうから否定はしません。
その店でしか食べられないものなども当然あるでしょう。でも往々にして
店の客単価とパフォーマンスとのブレが激しい様に思います。もっと具体的
に言うと、創作料理風味や半個室風味で単価5~6千円超とかそういう店です。

はっきり言ってそういう店であれば、和民とはいかないまでも坐・和民で
あれば3千円くらいで似た様な効用が得られると思います。そもそもの話、
大手チェーンはあらゆる食材や酒類をはじめとして全国で一括調達したり
農園や最近では養鶏場や買参権まで持ったりしてますので、既にコスト
メリット以上の次元まで到達しているチェーンもあります。そのため個人店
が自前のユニーク性で勝つのは「銅のつるぎでりゅうおうを倒す」くらいの
難しさだと思います。勿論パラメータ最大ならたまに勝つこともあるとは
思いますが、人知れず閉店されるパターンもかなり多いでしょう。

で何が言いたいかと言うと、厳しいデフレを乗り切っていることもあって、
外食チェーン店がかなり筋肉質になっているので、個人店との差は相当
縮まっている様に思います。言い換えればユニークな個人店にはそれなりの
プレミアムを支払っているということになり、割高感が強いということです。

ちなみに先の会社の人の話に戻ると、和民は学生の時以来行ってないそうです。
つまり、その方の和民への評価は学生時代からフリーズドライされている可能性
もあるので、ひょっとしたら和民側のアピールが足りないせいかもしれません。

結局つらつら書いているうちにいつもの和民贔屓論になってしまいましたが、
結論は「変に気取ってないで、割安で質の上がった外食チェーン店を活用しろ」
ということです。これは100%私個人の考え方ですが、飲み会は何処で飲むかより
誰と飲んで何を話すかがはるかに重要だと思います。

だから飲み会なんて、ハブのハッピーアワーで激安ジントニックを飲むだけで
十分なんじゃねぇのというのが最終回答であり、本日の極論アワードとなります。

会社四季報 2014年 07月号 [雑誌]

新品価格
¥2,060から
(2014/6/7 08:56時点)


このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村 株ブログ 株主優待へにほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へle=”aspect-ratio: auto 88 / 31;”>にほんブログ村 株ブログ 新興株へ
にほんブログ村

コメント

  1. michimichi より:

    SECRET: 0
    PASS:
    たまたま拝見させていただきましたが、共感いたしました。 先日、優待券を使用しに何十年?ぶりで和民へ行ってみたのですが、思ってた以上に美味しかったです。(特に唐揚げとラーメン) 

  2. Bコミ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    オズモールどうですか?
    あの4500円飲み放題のクオリティは高いと思います。
    チェーン云々言う人はオズで選んでおけば大丈夫だと思います。

  3. taka より:

    SECRET: 0
    PASS:
    価値観に共感致します。確かにチェーン店だと馬鹿にされる傾向があります。短期ではなく長期だと結果がみえています。
    居酒屋チェーンでもAPカンパニーのような居酒屋チェーンが普及してくれば変わると思うのですが

  4. なちゅ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    michimichiさん、コメントありがとうございます。

    共感いただきありがとうございます。
    和民って久々に行った方の方がギャップがあって感動すると思います。
    ラーメンなかなか美味しいのには同感です。
    結構ちゃんとしてますよね。

  5. なちゅ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    Bコミさん、コメントありがとうございます。

    今見てきたんですけど、オズモール4500ってかなりいい線行ってますね。普通に割安だと思います。
    たしかに私の勤める会社のOLさん達もよくオズモールのサイトを見ている訳です。。

    貴重な情報ありがとうございました!

  6. なちゅ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    takaさん、コメントありがとうございます。

    共感いただきまして恐縮です。
    そうなんです、大して知りもしないくせにチェーンというだけで馬鹿にされるのが気に食わないんです。
    それなら全国単一業態のコンビニじゃなくて個人商店使えよって感じです(←違

    ということで、APCには本当に期待してます。

  7. ruinwalkers より:

    SECRET: 0
    PASS:
    こんにちは。

    チェーン店と個人店の自分と他人の認識の違いというのは、優待生活をしていると、特に感じることが多いですね。

    こちらは初手から「何処で飲むかも大事だが、誰と飲んで、どんな話をするかの方が大事なので、チェーン店でも質はいいのが多いし、ましてや優待で費用を浮かせられるんだから言うことないのでは?」みたいなことを概ね考えているので、私も基本的になちゅさんの意見に賛成です。
    私のことを理解(というか呆れ半分で付き合ってくれている?)してくれている方と呑みに行く限りはこれで全く問題ありません。

    ただ一方で、会社(特に東京時代勤めていた会社)や優待生活についての話を知らない学生時代の友人や先輩などと食事をするとなると、その辺のズレと直面してしまいます。

    チェーン店というだけで一段低く見られる(似たような話は着ている服がユニクロと分かると「なんだユニクロか」と言われる場面でも見かけますね)ということに対して反発するようなことも多かったのですが、ここ数年、別の考え方もあるんじゃないかと思うようにもなりました。

  8. ruinwalkers より:

    SECRET: 0
    PASS:
    別の考え方というのは、たとえば・・・

    >会社の違う人に教えてもらった美味しい店とか、食べログで高評価の店とか、個室だけしっかり作ってある店とか

    とかだと「教えてもらったことそのものがなちゅさんに聞いて欲しかったり」することもあるんじゃないかと。
    お互い働き出してたまに合流して呑みに行くことになった時に「自分にとって日常の範疇であるチェーン店」なんかじゃなくて、「ちょっとくらい高くてもいいから、あの人に教えてもらった店になちゅさんと行きたいなぁ」とか思ってのことだったのかもしれません(この場合、多少高くついてもなちゅさんと呑みたいと思ってくれているのが大事)。

    食べログで好評価の店というのも、折角だしなちゅさんと行ってみたいと思ったのかもしれません。

    個室だけしっかり作ってあるというのも、たまに気の合う相手と呑む時は静かに個室で語りたいと思ってのことなのかもしれません。

    会社の呑み会というのも、ちょっと前で言う所の「呑みニケーション」ではなく、案外非日常を求めている人が増えているからなのかもしれません。

    チェーン店で済ませることの是か非か以外にも、考え方って色々あるんじゃないかと最近思えてきました。

    個人経営の店にも本当によい店はたくさんあって、今日私のブログで投稿したような店「西大和さえき」なんかはそうだと思っています。

    私は「今後チェーン店になるかもしれない店」や「そもそも常連だけで回していける質の良い店」などがなかなか見つけられない。
    そのための時間を優待生活で使っているからです。

    で、私自身の落とし処としては、一人で使う回数を減らしてでも友人に優待でチェーン店でおごりつつ、「チェーン店以外で美味しい店あったらおせーて」と言ってたりします。

    グダグダにコメントしてしまってイマイチ伝わりにくいかもしれませんが、私もなちゅさんと同じような状況に直面している(優待投資家の常なのかもしれませんね)身として、こうしたことを考えたりしたんだよということで・・・。

    しかし私の考えも極論なのかも・・・。

  9. なちゅ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    るいん君おはよう。
    やっぱり貴殿も似たようなこと考えるかー。

    確かに世間がユニクロに対して斜に構える姿勢に反発するのは私も同じなので、
    たぶんそういうマインドが根っこにあるのかもしれません。
    「ユニクロ馬鹿にするけど、あの会社は費用対効果で言えば史上最強に近いぞ」、的な感じね。

    非日常感についてはるいん君と仰っているところで間違いないと思います。
    それはOLCが毎度最高益だったりするのが分かりややすい例だと思うのですが、
    やっぱりそこにはプレミアムを支払いやすいのかもしれません。贅沢消費、みたいなやつね。
    言われて気付いたのですが、毎日同じ仕事をして、飲み屋も毎回同じチェーン店だと、
    それこそツマラナイ日常からの変化が全く無くて意味がないのかもしれません。

    私やるいん君は株主であり、優待券を使い、新メニューや客入りについてどうこう言うという
    別のインセンティブが働くので良いのですが、
    通常そういうのが無い点は注意が必要ですね。

    「西大和さえき」、拝見しました。チェーンでは実現できないすばらしいお店だと思います。
    普段は優待券で奢ってあげて、個店を紹介してもらうというのも良いアイディアだと思います。

    確かに優待を使うのが大変で、優良個人店の開拓に使う時間はないですね。
    たぶん同じ様なレベルの社会人と比べたら間違いなく店を知らない方だと思います。
    こんな記事をエントリしたのは、その辺のコンプレックスがあるのかもしれません。。

    ・・・そんな訳で、なちゅさんと飲みに行こうな!
    もちろん貴殿とは今後もチェーン店だぞっ(爆

  10. 緑茶 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    先日社内の知人と軽くやることになり、
    いくつかのチェーン店を提示したのですが、
    「う~ん」とつれない返事。

    知人が選んだ店は「安安」という焼肉店。
    元々食が細いほうでもあるので、
    1500円のコース+1000円の飲み放題。

    意外だったのは制服着たJKや、
    年金ぐらしだろう老夫婦もいました。

    前段で多くの皆さんのご指摘も
    そのとおりだと思いますし、
    当方が思うにチェーン店は、
    学生時代や若い頃に利用していて、
    その頃を思い出してしまうからでしょうか。

  11. なちゅ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    緑茶さんいつもコメントありがとうございます。
    あらあら、同じ様な経験をされたのですね。

    安安は私もお気に入りで、ひところよく行きましたよ。
    肉が十分に解凍されてなかったりしますが、私はあまり気になりません。その分安いですしね。

    確かにお客さんの属性は牛角とかよりも一段落ちますので、
    ひょっとしたらその辺も結構気になるのかな・・・と緑茶さんのコメント見てふと思いました。
    サイゼリヤとかで感じるのと同じやつです。

    確かに良くも悪くも思い出し効果はあると思います。
    「あー学生のころよく行っていたな~」は私にもありますが、
    あの頃から大して成長している訳でもないんだからチェーン店でも別にいいじゃん、
    というのはちょっとひねくれすぎでしょうか・・・ね(笑)

タイトルとURLをコピーしました