配当金の銀行口座受取を活用した、「現金」の創出。

前にも書いたことがありますが、私は基本的に証券口座へ入金することは
あっても、10年くらいは出金をした覚えがありません。そのため、出金する
ための方法は基本的に配当金の”銀行口座受取”(および現金と等価性の

高い無期限の金券優待)となっていますので、今回取り上げたいと思います。

この”銀行口座受取”方法の最大のデメリットはNISA口座との相性が悪いこ

とで、”証券口座受取”にすると非課税の配当金が、”銀行口座受取”では
20%強がしっかり課税されてしまう点です。NISA口座に高配当ブルーチップ
株や下位REITを突っ込んで、確実に課税分のサヤを抜こうとする場合、
新規積立分で年1万円~累計考慮で年n万円分の受け取り期待値が下が
ってしまうというデメリットがあります。そのため、私の場合はNISA口座は
キャピタルゲイン獲得専用口座とわりきり、リスクの高い無配の赤字会社
などを突っ込んでおくことにより、対策しています。NISA口座が”ボロ株の
詰め合わせ”みたいになってしまいますが、それでもこのうち1~2銘柄でも
整数倍になれば、高配当株の非課税メリットなど知れているので、簡単に
追いつくことが出来ますし、実際にかなりの非課税益を享受しています。

(なお”銀行口座受取”でも、申告で取り返すことが出来る場合もあります)

ということで、NISA口座の方に随分飛んでしまいましたが、配当金を”銀行
口座受取”にすることのデメリットはそこくらいですので、そこさえクリアさせ
られれば、株式の売却行為や出金行為をせずとも、銀行の通帳に現金が
どんどん貯まっていくことになるので、本当の意味でキャッシュポジションを
創出することが出来ます。

ちなみに証券口座のMRF(今は無いことも多い)に代表される買付余力なる
現金風味ものは、現金とは似て非なる別物であり、ちょっとでも暴落が起き
ようものなら、簡単にまた株券に変わってしまう代物ですのでご注意下さい。
銀行口座か現ナマに代えてはじめて「現金(CP)」です。それまでは担保の

掛目比率だけが妙に高い、株券同等物と捉える方が安全かと思います。

(注・普通に株を売却して、普通に出金すれば済むだけの話なのですが、
私は性格上それが出来ないので、こういう苦肉の策とも言える現金創出
方法を採っていることを本エントリの大前提としてご理解ください。)

 

会社四季報 2017年 3集夏号 [雑誌]

新品価格
¥2,060から
(2017/6/11 06:43時点)

 

 

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。 
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に 
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。

このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村


コメント

  1. さやか より:

    SECRET: 0
    PASS:
    銘柄分析されて、余分な現預金があろうと、ご自分の基準に合わせてきっちりと売買されていると思ったのですが、この記事を見ていると、現預金があると買ってしまうという風にとれ、失礼ながら以外でした。

    私は頻繁に証券と銀行間で資金移動しますし、現預金は結構いれていますが(ペイオフないですし・・・)、暴落しても自分の買い水準にならないと買わないので、問題ないですが、お金があると買っちゃう方は、なちゅさん方式が良いのかもですね。

  2. なちゅ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    さやかさん、コメントありがとうございます。

    そうなんです。たぶん皆様が思われているより、
    私は「買いたがり」なので、色々対策をしています。
    さやかさんのように自身でコントロール出来れば理想ですが・・・
    冷静な判断をするために一度現金にしています。

タイトルとURLをコピーしました