■決して焦らずに「戻り」を取る
年明け以降節操なく相場が下がっているので、もうそろそろ嫌になって
くる方も少なくないことかと思います。今日が底、明日こそが底、週明け
からは底打ち反転・・・といった感じで毎日「底底詐欺」状態となっている
ため、まるで底なし沼に足を引きずられているような感覚になります。
現時点でリーマンショック級、とまでは言いませんが、わりと短時間で
歯止めなく下がっていく様子はリーマン以上かもしれません。新興市場
の株がいとも簡単にS安まで持っていかれ、REITの利回りが軒並み10%を
超えていたあの頃の記憶がふとフラッシュバックしました。
ここ2-3年の相場が「とても良い時期」に参加された方にとっては、この
レベルの下げであっても、カタギの仕事が手につかないくらい動揺する
かもしれませんが、決してうろたえてはいけません。信用をされている方
はロスカットの可能性があるのでその限りではありませんが、現物保有
の方は売らずに耐えることで、ある程度の「戻り」を取ることができます。
実はこの「戻り」を取ることが非常に大事で、これだけの急落であれば底値
からは軽く2割程度(適当)は戻りを取れる可能性が高いため、ダメージを
最小限に抑えることが出来ます。ここでお伝えしたいのは、この辺がもう底
だからロスカットするな・・・等という程度の話ではなく、株のことをもう考え
たくないから売るとか、いま株を売れば欲しかったあの時計が買えるから
売るとか、そういった理由で売るのは控えた方がベターということです。
確かにそういう気持ちになることはよくわかります。かつての私も全く同じ
ように考え、毎日毎日下がる株のことを考えるのが嫌になり、えいやっ!
と思い切って捨て値で売り切ったところが、まさに相場の底でした。
証券会社がよく使うフレーズに「投資は余裕資金で」というものがあります。
あれはまさにこういう相場に備えて用意された”金言”なのです。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。![]()
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コメント
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昨年9月から株式市場に参加したものです。それまで、投資関係の本やネットを見てあとは実践あるのみと満を持して参加したつもりだったのですが…いきなりの含み損で焦って損切りして今日の戻りでした。損切りが大事ってどこでも聞きますが、損切りしすぎて損切り貧乏になりそうです。お暇がありましたら管理人さんの損切りの考え方を教えていただきたいです。
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あきそさん、コメントありがとうございます。
かつては私も同じような経験を何度もしているので、お気持ちは大変よくわかります。
おっしゃる通り雑誌やネット、投資本などでは「買値から10%下がったら一度損切りを」
といった感じの一般通念がありますが、私は基本的にナンセンスだと思っているので、
答えだけいうと損切りはしません。本来、株価というものは自分の買値は一切関係なく
業績が悪くなれば損しても売る、買値の2倍になっても業績が2倍以上になれば
売らずに持ち続けるのが筋です。逆に言うと買値▲30%の含み損でも、今期50%の増益
予想なら、私は売りませんし、売ろうとも思いません。難平上等で買い増します。
ただ「損切り貧乏」自体は投資をやる上で誰もが必ず通る道ですので、
早い段階で経験されたのは今後に生きてくると思います。
私もまだまだですが、一緒に頑張りましょう。
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丁寧に回答いただきありがとうございます。
管理人さんの考え方はとても府に落ちました。私の銘柄選びと適正価格で買えたのかはまた別問題なのでしょうが…。
板をじーっと見つめるよりも企業の業績を見つめる事にします。
これからも参考にさせていただきます。
頑張りましょうと言っていただけてうれしかったです。ありがとうございました。